木更津総合・山下散った “あと1人”からの4失点で逆転負け
「全国高校野球選手権・1回戦、日本航空石川6-5木更津総合」(10日、甲子園球場)
最速149キロ左腕が、ぼう然と立ち尽くした。3点リードの九回。連打で無死一、三塁のピンチを招いたが、続く2打者から連続三振を奪って2死までこぎつけた。木更津総合(千葉)・山下輝投手(3年)は「ツーアウトを取って気の緩みが出たのかも」と振り返る。
相手1番・安保に右前適時打を許すと、一気に流れが傾いた。4番・上田まで悪夢のような4連打。“あと1人”からの4失点で逆転負けを喫した。
昨夏、チームを甲子園8強に導いた絶対的エース・早川隆久投手(現早大)から背番号1を引き継いだ。その先輩を超えることが目標だったが「甲子園は厳しい場所だった」と山下。プロ注目左腕は進路について「これから考える」と話し、「この負けを、今後の野球人生で生かしたい」と震える声で誓った。