「全国高校野球選手権・２回戦、花咲徳栄９－３日本航空石川」（１６日、甲子園球場）

　花咲徳栄（埼玉）が日本航空石川（石川）を破り、３年連続で３回戦へ進出した。

　花咲徳栄は初回、無死二塁で２番・千丸剛内野手（３年）が左前適時打を放ち先制。なおも相手のエラーで１点を追加し、６番・高井悠太郎内野手（３年）も右翼への適時二塁打を放つなど、一気に５点を奪った。

　七回には４番・野村佑希内野手（２年）が大会４０号となる左翼席へのソロ本塁打を放った。

　６－３の九回には１死三塁から西川愛也外野手（３年）の内野ゴロ、須永光捕手（３年）の中犠飛、小川恩右翼手（３年）の適時打で３点を追加した。

　先発右腕・網脇慧投手（３年）から七回１死満塁の場面で２番手右腕・清水達也投手（３年）に交代した。

　七回に追加点の本塁打を放った野村は、「（初回の５点は）先制点は大事にしているので先攻を取っている。（中盤は）我慢していた。（七回２死から本塁打）３番の西川さんにいい当たり（中飛）が出たので自分もちょっとほしがって狙ってしまった」と照れ気味に話し、感触については「先っぽだったが風に乗ってくれてよかった」と振り返った。

　チームは埼玉大会から打撃が好調だが、「甲子園でいい投手を打つようにとバッティングを作り直したので、それがいい結果につながっていると思う」と明かした。

　２年生の４番打者は、「試合中は学年に関係なくといわれているので、チームの４番としていう気持ちを持って試合に臨んでいる」ときっぱり。米国で生まれ、４歳から群馬県で育った野村は、３回戦で群馬代表の前橋育英と対戦する。「自分は埼玉に来て野球をやると決めたので、地元の高校には負けられないので絶対勝ちたいと思う」と気持ちを新たにしていた。

　日本航空石川は０－５の七回、押し出し死球で１点を返し、なおも２死満塁で１番・安保治哉外野手（３年）が左前へ２点適時打を放った。