前橋育英・皆川、今大会最速149キロ!荒井監督に誕生日星プレゼン投!

 「全国高校野球選手権・2回戦、前橋育英3-1明徳義塾」(16日、甲子園球場)

 2回戦4試合が行われた。前橋育英(群馬)の先発右腕、皆川喬涼投手(3年)は今大会最速で自己最速タイの球速149キロをマークし、8回2/3を1失点と好投。明徳義塾(高知)には3-1で競り勝ち、優勝した2013年以来、4年ぶりに3回戦へ進出した。明徳義塾・馬淵史郎監督(61)の監督通算50勝はかなわなかった。

 スコアボードに「149キロ」が表示されたのは二回。どよめく観客にも、大台を目指す皆川は「あと1キロ出ないなんて、なんだかなぁ」と言うから大物だ。今大会最速の149キロ、常時145キロ前後の直球を中心に力で明徳打線をねじ伏せた。

 右手親指がつり、九回2死一塁で丸山和郁外野手(3年)にリリーフを仰いだ。「チームの勝利はうれしいけど、達成感がなくて悔しい」と負けん気も見せた。

 最後の夏に初めて背番号1を背負う。中学時代は軟式の内野手。13年夏の優勝投手、高橋光成(現西武)に憧れ同校に入学し、2年春に投手に転向した。速球は当初130キロ程度。3キロの砂入りゴムボールを指で持つトレーニングで球威も磨いた。球速だけでなく精度の高い制球も大器を予感させる。

 群馬大会は5投手が登板。4人が140キロ超を投げるハイレベルな環境も右腕を成長させた。背番号1の好投に、荒井直樹監督(53)は「投手中心に守るうちの持ち味が出た」と手応えを口にした。

 この日は荒井監督の誕生日。朝の宿舎でナインは寄せ書きの色紙をプレゼントした。皆川が書いたのは「日本一長い夏にしましょう」。エースの階段を一歩上った剛腕が、恩師を4年ぶりの頂点へ連れて行く。

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