「全国高校野球選手権・３回戦、盛岡大付１２－７済美」（１９日、甲子園球場）

　盛岡大付（岩手）が延長十回に一挙５点の猛攻で、打撃戦を制し８強入り。３番・植田拓外野手（３年）が３季連続本塁打を放ち、２打席連発を含む４安打５打点と大暴れだった。

　１点を追う五回１死一、二塁。左前打で同点に追いつき、その後の小林由伸内野手（３年）の満塁弾を呼び込んだ。

　同点の七回には先頭で左前打、１点を追う土壇場の九回は「負けてたんで後ろにつなぐ意識だった。まさか（スタンドまで）行くとは」と左中間へ大会５１号の本塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。

　延長十回、１点を勝ち越した直後の打席で３ボールから甘く入った直球を捉えると、打球はセンターバックスクリーンに飛び込んだ。２打席連発となる３ランで高校通算本塁打を６２本とした主砲は「絶対負けないぞという強い気持ちだった」と振り返っていた。