天理・輪島ジュニア、初甲子園で満塁弾浴びる「輪島らしくいけなかった」

9回、力投する天理・輪島=甲子園(撮影・石湯恒介)
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 「全国高校野球選手権・準々決勝、天理13-9明豊」(20日、甲子園球場)

 大相撲の元横綱・輪島を父に持つ天理(奈良)の輪島大地投手(3年)が甲子園に初登場した。13-3で迎えた九回に2番手として登板。連打と四球で無死満塁とし、明豊(大分)の代打・三好に左中間へ満塁本塁打を喫して、3番手の坂根にマウンドを譲った。

 第54代横綱・輪島大士氏を父に持つ右腕は、187センチ、86キロと恵まれた体格。東京都出身で、甲子園を目指すために親元を離れて元プロの中村良二監督(49)の元で甲子園を目指してきた。夢の舞台では130キロ前後の直球とスライダーで明豊の強力打線に気迫の投球を見せたが、スライダーを捉えられ、人生初の満塁弾を浴びた。

 テレビ観戦した父に「輪島らしくいけなかった」とわびた背番号11。「味方が点を取って回ってきたチャンスなのに、悔いが残ります」と話したが、チームは打ち合いを制して1990年以来の準決勝進出。再登板のチャンスは残った。

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