広陵が仙台育英下し4強 準Vの07年以来
「全国高校野球選手権・準々決勝、広陵10-4仙台育英」(20日、甲子園球場)
広陵(広島)が仙台育英(宮城)を下し、準優勝した2007年以来の4強入りを果たした。甲子園では春夏通算70勝となった。 広陵は初回、1死二、三塁で4番・加川大樹外野手(3年)の右犠飛で先制すると、2死二、三塁から6番・大橋昇輝内野手(3年)が中前2点適時打を放った。
三回には2死一塁から3本の長短打を続けて3点を奪い、七回には松岡直輝内野手(3年)の遊撃への内野安打で1点を追加した。
九回には代打・佐藤勇治外野手(3年)の適時打と吉岡広貴内野手(2年)の2点二塁打で3点を奪い2桁得点に乗せた。ここまで大会4本塁打の主砲・中村奨成捕手(3年)は2安打で得点機に絡んだ。
広陵は左腕・山本雅也投手(3年)が先発し、六回途中からエース左腕・平元銀次郎投手(3年)が登板。前日サヨナラ2点二塁打を放った代打・馬目郁也内野手(3年)を内野ゴロに抑えた。
八回には森悠祐投手(2年)が登板し、九回途中には一塁・山本が再登板した。
仙台育英(宮城)は0-6の三回に犠飛で1点を返し、六回には2死走者なしから3連打で1点。2-10の九回は先頭から4連打と反攻に出たが2点に止まった。
2本のタイムリーなど3安打の広陵・松岡は「(仙台育英は)昨日の大阪桐蔭戦での粘りがあり、何があるか分からないので必死に守った。(8点差の九回も)全然余裕じゃなかった」と勝利を喜んだ。そして、「ほしいときに点が入り、抑えてほしいときに投手が抑えてくれたのでいい試合ができた」と試合全体を振り返った。
自身の打撃については、「たまたま打った感じ。打つことはあまり期待されていないので、余裕を持って次につなぐ気持ちでした」と語った。
夏初制覇を目指す広陵は準決勝の第1試合で天理と対戦する。松岡は、「とても力があるチーム。自分はしっかり守ることが仕事なので守って次(決勝)につなげていきたい。全員野球でつないで必死にプレーしたい」と語った。