ヤクルト・真中監督今季限り辞任 高津2軍監督中心に後任絞り込み
ヤクルト・真中満監督(46)が今季限りで辞任する意向を固めたことが21日、分かった。3年契約最終年の今季は、故障で複数のレギュラー選手を欠き、最下位に低迷。関係者によると球団側からは来季契約延長の打診があったようだが、20日にシーズン負け越しが決定したことで、成績不振の責任を取る覚悟を決めたという。22日の阪神戦(神宮)前にも、球団や報道陣に自ら辞意を伝える。
就任1年目の2015年に14年ぶりのリーグ優勝を果たしたが、今季は15年首位打者の川端がキャンプ中に、同打点王の畠山も4月に離脱。その後も雄平、大引、秋吉ら主力が続々と戦列を離れ、主砲の山田は極度の不振に陥った。
真中監督は現役時代は外野手として4度のリーグ優勝、日本一に貢献。引退後は2軍監督として、イースタン・リーグ5年ぶり優勝に導いた。衣笠球団社長が「これだけ主力を欠いた戦力では、成績不振の責任は監督にはない」と話すなど、球団内にはその手腕を惜しむ声もあるが、翻意させるのは難しい。
今季中は真中監督が最後まで指揮を執る。球団の後任人事が本格化するのはこれからだが、高津2軍監督を中心に絞り込みを進めていくことになりそうだ。