広陵・中村「誰にも追いつかれない記録を」 大会新6号も満足せず
「全国高校野球選手権・準決勝、広陵12-9天理」(22日、甲子園球場)
広陵(広島)の中村奨成捕手(3年)が初回、1死二塁で先制2ランを放ち、1985年にPL学園・清原和博が記録した1大会最多5本塁打に並んだ。さらに3-4の五回、先頭で打席に入ると、左翼へソロを放ち、大会新記録となる6本塁打とした。
七回と九回には適時打を放ち、5打数4安打7打点、4得点。1大会個人塁打数も「39」となり、これまで最多の「28」(09年、中京大中京・河合完治)を大きく更新。さらに1大会最多打点記録も「17」に更新した。
試合後、中村は新記録となった2本目の本塁打について「何とか同点にしたいという気持ちで打ったのがホームランになった。甘い球を見逃さないようにしようと思っていた」と振り返った。
さらに「今のままでは満足していない。誰にも追いつかれないような記録を作りたい」と貪欲さをみせた。
試合展開について「打ち合いになると思っていたので、勝ててよかった。応援を味方につけて打てた」と応援に感謝。自己採点については「80点くらいです。1打席、打ち損じたので、それを修正したい」と厳しめに自己評価した。