ヤクルト、執念サヨナラ勝ち スタンドから「真中コール」

 「ヤクルト5-4阪神」(22日、神宮球場)

 今季限りで辞任することを表明したヤクルト・真中監督は試合前、選手に「30試合以上残っている。一つでも多く勝とうと話した」という。その言葉にナインがサヨナラ勝ちで応えた。

 4-4の九回、サヨナラの足場をつくったのは7月下旬から先発起用されている2年目の山崎だった。追い込まれてから桑原の内角球を左翼線へ落とす二塁打。真中監督と同じ日大出身、左打ちの外野手で、監督の現役時代と同じ背番号「31」を付ける若武者は「監督のいる間に大きな成績を残すことはできなかったけれど、これから活躍することで番号をもらった意味がある」と話した。

 勝利を見届けると、スタンドから「真中コール」が湧き起こる中、真中監督は穏やかな笑みでクラブハウスへと引き揚げた。

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