オリックス金子ヒヤリ…異変感じ六回投げ終え降板 「詳しく言えませんが」
「オリックス2-3日本ハム」(23日、ほっともっとフィールド神戸)
思わぬ降板となった。オリックスの先発・金子千尋投手(33)が福良監督ら首脳陣に状態の異変を訴えて交代。「(症状は)詳しく言えませんが、きょうは代わった方がいいと思いました」。試合後、右腕が言葉を紡いだ。
2桁勝利を懸けて臨んだマウンドは、三回まで四球こそ与えるも無安打に抑えていた。ただ、1点リードの五回に西川からソロ本塁打を被弾。「(西川に)前の打席でフォアボールを出していたので、ストライクを取りにいってしまいました」。六回は3者凡退に抑えたが、自ら感じた“異変”を福良監督らに申告。「僕の判断もありますし、監督やコーチの判断もありますし」と交代に。その後、七回に2番手の小林が逆転を許しチームは敗戦となった。
相次ぐ非常事態がチームを襲う。22日の日本ハム戦では、先発した西が左手首に打球を受けて骨折し、この日に出場選手登録を抹消された。金子は「そういうこと(西の離脱)もあって。最近、完投しているピッチャーもいないですし、僕がしないと」と6回での降板を反省。次回については「次は問題なく投げられる」とした。
一方の打線も吉田正が、体調が万全に戻らず代打で途中出場。22日の日本ハム戦で体調不良を訴えこの日の試合前練習も別メニュー調整だった。吉田正のスタメン復帰時期について福良監督は「まだ分からない」と説明。また、T-岡田もこの日スタメンから外れ、八回に代打で見逃し三振に倒れた。
この敗戦で連勝は3でストップ。チーム事情は苦しいが、懸命に目の前の試合を戦っていくしかない。