ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手（３２）が２９日の日本ハム戦（旭川）でリーグトップタイの今季１３勝目を狙う。今月はここまで４戦４勝、防御率１・６１と絶好調。２８日は北海道旭川市の旭川スタルヒン球場で軽めに調整した。

　同球場はロシア革命を逃れて旭川に移住し、巨人などで通算３０３勝を挙げたビクトル・スタルヒン投手の名を冠しており、オランダ出身の右腕は「東京ドームの通路に写真があったけど、詳しいことは知らなかった」と正面玄関前にある銅像を見上げた。

　スタルヒンは１９４９年に２７勝で自身６度目の最多勝。ヨーロッパ出身選手の最多勝はこれが最後だが、「（次回登板までの）１週間の準備だけに集中している」と笑うバンデンハークが偉大な先人に続く可能性はある。

　自身初登板の旭川で白星を挙げれば２０１５年７月以来、２度目の月間ＭＶＰにも近づく。「雨が降らなきゃいいけどね。いつも投げている球場ではないので、しっかり対応したい」と力を込めた。