日本ハム大谷が50日ぶりの先発 160キロ連発も四回、福田に3ラン被弾で交代
「日本ハム-ソフトバンク」(31日、札幌ドーム)
日本ハム・大谷翔平投手が7月12日のオリックス戦(京セラドーム大阪)以来、50日ぶりに今季2度目の先発登板を果たした。序盤3回は無失点に抑えたが、四回に3ランを被弾し、3回1/3を3安打4失点、3四球、4奪三振で交代となった。大谷は「全然、良くなかったです。最後(福田の本塁打)も真ん中でしたし。まだまだですけれど、ただ(前回登板よりは)進歩していると思います」とコメントした。
ヤンキースのキャッシュマンGMも見守る中、ソフトバンクの先頭打者、明石に投じた初球は、152キロ速球。外角に外れたが、続けて投じた154キロはファウル、さらに変化球でストライク、4球目の高めの直球は160キロを計測もボール。スタンドからどよめきが起こる中、続けて投じたスライダーはファウル、最後は144キロのフォークで空振り三振に仕留めた。
今宮は遊ゴロ、中村晃を左飛に仕留め、初回を三者凡退で終えた。二回は先頭柳田に四球を与えたが、デスパイネを二直で一塁転送し併殺を完成。福田は二ゴロに抑え無失点。前日、「初回から全力で飛ばして、無失点に抑えたい」と意気込んだ通り、二回まで安定した投球を見せた。
三回は松田、高田を連続三振。甲斐にはフルカウントから四球を与えたが、明石を空振り三振に仕留めた。序盤の3回は無安打、2四球、4奪三振だった。
打線が1点を先制した直後の四回は、先頭の今宮にストレートの四球。中村晃が投前犠打バントで送り、1死二塁と初めて得点圏に走者を進めた。
ここで柳田を迎え、ギアを入れ替えた大谷は初球でこの試合2度目の160キロを計測。さらに4球目にも160キロをマークした。しかし、カウント3-2から投じた160キロを中前にはじき返され、2走の今宮が生還し、同点とされた。
さらに1死一塁で、デスパイネの2球目に予定の60球を投じ、続く61球目のスライダーを左前打とされ、吉井投手コーチがベンチを飛び出したが、そのまま続投となった。
1死一、二塁で福田にはフォークを右越えに運ばれる3号3ランを許し、交代となった。
大谷は7月のオリックス戦では1回1/3を投げ2安打4失点で降板。打者8人に2安打、3四球、2奪三振の内容。初回は無失点に抑えたが二回1死から四球と2安打で満塁とし、押し出し四球を与えて交代。2番手のメンドーサが走者一掃の適時二塁打を打たれたため、大谷の失点が4となった。
今シーズンは右足首や左太もも裏を痛めて出遅れ、30日まで投手としては1試合で1敗、防御率27・00、野手としては45試合で146打数50安打で打率・342、5本塁打、22打点の成績を残している。