U18が2次L進出! 3連投の田浦、4回無安打無失点&9奪三振 

 「U-18W杯・1次リーグB組、日本3-1オランダ」(4日、サンダーベイ)

 日本はオランダに競り勝って3勝1敗とし、南アフリカが米国に敗れたため、2次リーグ進出が決まった。3連投の田浦文丸投手(3年)が、4回無安打無失点、9奪三振の好救援。攻撃陣は足を使った機動力野球で、逆転につなげた。日本は5日に南アフリカと対戦。6日の休養日を挟んで、7日から2次リーグを戦う。

 もはや無双状態の守護神が、日本を2次リーグ進出に導いた。逆転した直後の六回から登板した田浦が、圧巻の4回無安打救援。3連投の疲れも感じさせないロングリリーフで反撃を許さず「1回でつぶれてもいいという気持ちで投げている。チームが勝ててよかった」とはにかんだ。

 この日も“宝刀”が猛威を振るった。直球と同じ腕の振りで変化するチェンジアップ。カウント球にも決め球にも自在に使い分け、オランダを圧倒した。登板直後を連続三振で滑り出すと、七回は3者三振。八、九回にも2三振ずつを奪い、これで3試合9イニングを投げて毎回19奪三振のドクターKぶりだ。「外国人は大きく振ってくれる。これだけ三振が取れると面白い」と波に乗っている。

 因縁の相手とも打ち解けた。5月の早実との招待試合では、敬遠策を取って清宮と勝負したことが波紋を呼んだ。今合宿の最初は気まずさもあったが「怒ってないよ」と言われ、すぐに仲良くなった。今では互いに少し太めの体形をいじり合う仲。キューバ戦の八回、目の前で敬遠された清宮に「自分の打撃をしてこいよ」と声をかけたのも田浦だった。

 癒やし系の見た目からは想像できない頼もしさ。清宮が「普段はタヌキみたい。でもマウンドだと全然違う。安心して見ていられます」と信頼を口にすれば、小枝監督も「今年は田浦君ですね。立派です」と絶賛した。初の世界舞台も、田浦には「緊張せず自分の投球ができた」と不安はない。悲願の世界一への鍵は、その左腕が握っている。

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