ロッテ 西武先発の菊池に歯が立たず完封負け
「西武3-0ロッテ」(7日、メットライフドーム)
九回2死三塁。ロッテ・ペーニャの登場に、右翼席のファンから期待の歓声が上がった。
だが、それも一瞬だった。0-1からの153キロ速球に遊ゴロに倒れた。
逆に西武ファンから歓声が上がった。
マウンド上では菊池が両手を上げて、喜びを表していた。
散発4安打で三振数は10個。0を9個きれいに並べた。今季14度目の完封負けだ。
「(菊池は)よかったよね…。追い込まれてからのヒザ元のスライダーにやられた。追い込まれる前になんとかしたかったのだが」
カウント球の真っすぐを見逃して、140キロ超の高速スライダーの餌食になった。
「カウント球を打ちにいく勇気がなかった。抑えられる時はこんなもの。(菊池は)楽に投げていたような気がする」
指揮官はこう言ってうなるしかなかった。
序盤にチャンスはあった。三回1死一塁では清田が三ゴロ併殺打、四回の1死一塁ではペーニャが139キロスライダーにこれまた三ゴロ併殺打だった。
後は九回までチャンスらしいチャンスもなかった。
ペーニャは、「ストレートのスライダーもよかった。(2年前に)対戦した時よりもよかった」とパ・リーグNO1左腕を評した。
ロッテ打線、菊池の前に歯の立てようのない完敗だった。