清水だ!田浦だ!日の丸鉄壁リリーフ陣、タイブレークで満塁2度しのぐ
「野球U-18W杯・2次リーグ、日本4-3オーストラリア」(7日、サンダーベイ)
鉄壁のリリーフ陣が、日本のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。七回から登板した清水達也投手(3年・花咲徳栄)が4回1安打無失点の力投。延長十一回に登板した田浦文丸投手(3年・秀岳館)も1回無安打無失点と、本塁を踏ませなかった。
延長十回からはタイブレークに突入。無死一、二塁で始まる厳しい状況にも、動じなかった。まずは清水だ。送りバントを決められた後、四球を与えて満塁に。絶体絶命のピンチを迎えたが、直球で2球ファウルを打たせて追い込むと、最後はフォークで投ゴロ。1-2-3のゲッツーに仕留めて切り抜けた。
「ちょっと(タイブレークを)忘れていて。普通に延長戦かなと思っていた」と意外な事実を告白した右腕。とはいえ「抑えればこっちがチャンスになる。絶対にゼロで抑えるぞと思って投げました」とスイッチが入れば関係なかった。今大会は3試合6回2/3を投げ、点を与えていない。
今大会絶好調の田浦も十一回に続いた。こちらも送りバント、四球で1死満塁に。ここからドクターKぶりを発揮した。この日2安打の7番・アモスをカットボールで見逃し三振。8番・ベッドグッドにはフルカウントまで粘られながら、最後はズバッと内角直球を投げ込んで連続見逃し三振。拳を握ってマウンドを駆け下りた。
ラストボールを投じる直前には、捕手の古賀を呼んで相談。意見が一致した内角直球を「自分の一番のボールを投げられた。こん身の1球だと思います」と振り返った。今大会4試合10回を投げていまだ無失点、21奪三振。難攻不落といえる結果を残している。
負ければ決勝進出が限りなく難しくなる一戦で、ピンチをしのぎきって勝利をつかんだ日本。清水は「今日勝てたのは大きいと思う。あと3試合しかない。自分のすべてを出し切れたらいい」と完全燃焼を誓った。
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