オリックス・平野 メジャー流出危機 複数球団が視察
「楽天2-1オリックス」(10日、Koboパーク宮城)
オリックスの平野佳寿投手(33)に対して、メジャー数球団が獲得調査を行っていることが10日、明らかになった。今季が3年契約の最終年。海外FA権を持つ守護神の去就に注目が集まっている。
9月を迎えたオリックス戦のスタンドには、ブルージェイズ、ダイヤモンドバックス、カージナルスなどのスカウトが集結するようになった。この日はマリナーズのジェリー・ディポートGMらがKoboパークに現れた。各球団は一様に視察目的について口を閉ざすが、お目当ては平野だった。あるスカウトは「94マイル(約151キロ)を超えるストレートにフォークという決め球がある。メジャーでも十分通用するだろう」と評価する。
今季は50試合に登板し、2勝6敗26セーブ、防御率2・55。3月のWBCで侍ジャパンのブルペンを支えたことも高評価につながった。メジャーの各球団はリリーフ陣の充実に力を注いでいるが、FA市場に出回るリリーフ投手の数は少なく、補強となれば多額の補強費が必要となる。今季年俸3億円の平野は比較的安価というわけだ。
平野本人はメジャーの熱視線に対して「注目していただけるのはありがたいですが、今はシーズンに集中したい」と話すにとどめた。球団は流出阻止に向けて全力を尽くす。