元阪神、オリックスのボーグルソン、現役引退を表明 帰国後にアメリカン・ドリームつかむ
阪神やオリックスなどでプレーしたライアン・ボーグルソン投手(40)が現役引退することになった。同投手が00年にメジャーデビューを果たし、12年のワールドチャンピオンに貢献したジャイアンツが11日(日本時間12日)、発表したもので、17日(同18日)に本拠地AT&Tパークで行われるダイヤモンドバックス戦に先発し、現役生活に別れを告げる。
ボーグルソンは98年ドラフトでジャイアンツから5巡目で指名。00年にメジャーデビューを果たした後、01年にパイレーツへ移籍した。日本行きを決断したのは06年オフ。07年に阪神と契約し、2年間で10勝を挙げ、09年にはオリックスに所属。日本で通算11勝14敗の成績を残した。大きな成功を手にすることはできなかったが、その人柄の良さから「ボギー」の愛称で親しまれた。
アメリカン・ドリームをつかんだのはメジャーに復帰した11年。ジャイアンツと契約し、いきなり13勝(7敗)、防御率2・71の好成績でオールスターにも初選出。球宴の記者会見では下柳らタイガース時代の同僚たちの名前を挙げながら感謝の気持ちを言葉にした。12年も先発の柱として14勝を挙げ、ジャイアンツの世界一に貢献。メジャーの通算成績は12シーズンで289試合(先発179試合)に登板し、61勝75敗、防御率4・48だった。
今季はツインズのスプリングトレーニングに参加したが、開幕前に解雇され、メジャーでの登板機会はなかった。しかし、ジャイアンツが同投手の功績をたたえ、17日の試合で00年9月2日にメジャーデビューを果たした同じマウンドを用意する粋な計らい。エバンスGMは声明文の中で「彼はワールドチャンピオンであり、永遠にジャイアンツの一員です」などと敬意を表した。