楽天・藤平 中村への1球を悔やむ 西武との2位攻防戦で逆転弾許す
「楽天3-7西武」(13日、Koboパーク宮城)
楽天・藤平尚真投手が、六回の1球に泣いた。2点リードの1死一、二塁、中村に投じたフォークは甘く入り、痛恨の逆転3ランを許した。「一番、打たれてはいけない場面で打たれてしまった」と藤平。「自分をもう少し客観視していれば、一発があるので低く、という意識だった。バッターとの勝負をムキになって全力で行ってしまうと、ああいうことになる」と悔やんだ。
序盤から上々の立ち上がりを披露し、直球を軸にスライダー、フォークをちりばめ7奪三振。五回には2死満塁のピンチで秋山を空振り三振に斬るなど、圧巻の投球を見せた。
その時点で球数はちょうど100球。梨田監督は「西武打線がタイミングが合っていなかった。110から120球くらいまではと思っていた」と六回のマウンドを託したが、実らなかった。指揮官は「藤平は責められない。ナイスピッチングだった」と、力投したルーキーをかばった。
負けられない2位西武との直接対決で、ゲーム差は2・5に広がった。