ソフトバンク・工藤監督 かつての“庭”でパ・リーグ史上最速V決める

 ソフトバンクの工藤公康監督(54)がパ・リーグ史上最速Vをかけて16日の西武戦(メットライフドーム)に臨む。2年ぶりの優勝へマジック1。西武との直接対決で勝つか引き分ければ、2015年に自身が打ち立てた最速記録を1日更新する。

 表情はこれまで通りでも、工藤監督の心はざわついていた。マジック1。16日の西武戦で勝つか引き分けるかで優勝が決定、負ければ持ち越しのシンプルな戦いへ臨む。

 「対象チームとやれるのはね。直接対決で勝って決められるというのは、選手は全然(気持ちが)違うと思うよ。俺は何でもいいんだけどね。(V決定が)夜中でも何でも」

 2年ぶりに選手らの手で宙に舞う場所が「かつての庭」ということも、指揮官にとっては感慨深いものがある。メットライフドームでは、西武での現役時代に何度も胴上げ経験があるが、忘れられない思い出がある。胴上げ投手にもなった1987年の巨人との日本シリーズ。森祇晶監督を胴上げする際に、輪の中心に背を向け多くのカメラが構える左翼席を向き、ジャンプで万歳を繰り返した。当時の漫画でも取り上げられたほど話題をさらったシーンだ。

 「同期に『目立ちたいから一緒にやってくれよ』って頼まれたからやったんだけどね。監督に背を向けて何してんだ、と後で怒られたけど」

 当時「一緒に」と頼んできた同期入団の捕手、相馬勝也さん(享年50)は4年前に他界した。パ・リーグ史上最速優勝で宙に舞い、外野席を向いてジャンプで万歳する選手らの姿に優しくほほ笑む。

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