DeNA 再び巨人に並んだ V打の倉本「ファンの方の勢いに乗って行けた」
「DeNA4-2ヤクルト」(18日、横浜スタジアム)
ブルーに染まったスタンドが、激しく揺れ動いた。七回、DeNA・倉本寿彦内野手が決勝の適時二塁打。CS進出を争うライバル巨人が敗れたため、同率3位に並んだ。大声援を受けたヒーローは「ホームは僕たちが有利。ファンの方の勢いに乗って行けたので良かった」と感謝した。
必死の一打だった。直前に代打・乙坂がファウルで粘った末、9球目に四球を選んで出塁。無死一塁で、倉本には送りバントのサインが出た。だが初球ファウルの後、2球目は見逃しのストライク。「やばいという気持ちが強かった。何とか後ろにつなごうと思った」。1ボール2ストライクからのスライダーに食らいつき、左中間へはじき返した。
デーゲームで巨人が中日に完封負け。その模様はナイターを控えたDeNAのロッカールームでも、テレビ中継されていた。だが、ライバルの結果に一喜一憂する選手はいない。倉本も「その結果に左右されることなく、ヤクルト戦に集中した」と平常心を貫いた。
残り10試合。そのうち、34勝27敗3分けと勝ち越している本拠地で7試合を戦う。「ホームの成績はいい。そういう意味でポジティブに考えられる」とラミレス監督。ファンの後押しを受け、王者・広島への挑戦権をつかみ取る。