巨人・高橋由伸監督（４２）が２１日、坂本勇人内野手（２８）の「１番」起用継続を示唆した。２２日から広島２連戦が行われる広島へ移動する途中の新神戸駅で、前日２０日から変えた主将の打順をそのままにするか報道陣から問われると「そうだね」と、うなずいた。

　坂本勇は８月の打率・２２１、９月も・１７５と不振が続く。さらにチームも９月の打率・２３１と貧打に沈み、指揮官は前夜に打順組み替えを敢行。坂本勇は６月４日以来の１番で、最終打席に１２打席ぶりの安打をマーク。主将の復調なくして浮上の目がない中、明るい兆しも示した。

　指揮官自身も０７年は主に「１番」で出場。先頭打者本塁打シーズン９本のプロ野球記録も打ち立てており「何も考えなくていいということかな」とトップバッターのメリットを説く。自らの経験からも、悩める主将には「１番」で無心の打撃に臨んでほしい思いだ。

　残り９試合で３位・ＤｅＮＡとゲーム差なし。一戦も落とせないだけに、リーグ覇者との最後の連戦も連勝で飾りたいところ。主将が再び打棒に火を吹かせ、１１年連続ＣＳ出場へと導く。