DeNA・ラミレス監督 大逆転2位へ執念 記録より虎狩り!無安打投球の石田に代打
「中日5-13DeNA」(23日、ナゴヤドーム)
執念の一手を繰り出した。13-0と大量リードの七回2死満塁。DeNAのアレックス・ラミレス監督は無安打投球を続けていた石田健大投手の打席で代打・石川を送った。その瞬間、球場内は大きなどよめきに包まれた。
個人記録を優先する選択肢はなかった。石田は6回で95球を投げて、3四球ながらも7奪三振無安打に抑えていた。左腕の投球について指揮官は「パーフェクト」と称賛したが「次の登板を考えて代えました」と説明。勝負どころを見据えて決断を下した。
ラミレス監督は、この日の中日戦と24日からの5戦連続阪神戦を「今シーズン最大のヤマ場」と位置付ける。2年連続のCS進出、2位再浮上にトライするための重要な6試合。先発は今永ら5人で回す方針を固めた。
快投を演じた石田は登板間隔を詰め、今季初めて中5日で29日・阪神戦に投入することが濃厚だ。エースは「できれば(七回も)行きたかったですけど、これから先もあるのでチーム一丸で戦えれば」と意気込んだ。
ヤマ場の初戦を取り、4位・巨人とのゲーム差は1・5に広がった。「今後は楽な試合はない。一試合一試合、集中して臨んでいければと思います」と力を込めたラミレス監督。“必勝態勢”で虎との大一番に挑む。