オリックス・マレーロ プロ野球通算10万号 自作自演? あの“本塁踏み忘れ男”が!
「ロッテ0-4オリックス」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
オリックスのクリス・マレーロ外野手(29)が、ロッテ(24)戦の六回にプロ野球通算10万号となる19号2ラン。6月9日の中日戦で“来日初本塁打”を放ちながら、本塁を踏み忘れる珍プレーデビューを飾った助っ人。自作自演?の記念弾には、日本野球機構(NPB)から100万円が贈呈される。
ライナー性の打球が左翼スタンドに飛び込むと、マレーロは三塁ベンチに向かって左こぶしを突き上げてガッツポーズ。軽快にベースを一周し、ホームベースを両足で踏んだ。
2点リードの六回2死一塁で生まれたプロ野球通算10万号の記念弾は“本塁踏み忘れ男”が放った。デビュー戦となった6月9日・中日戦(京セラ)で本塁打を放ちながら、ホームベースを踏み忘れて三塁打としてしまう珍プレーで話題になった。その男が今度は本塁打で球史にその名を刻んだ。
あと4本でプレーボールを迎えた。三塁ベンチには、楽天・アマダー、DeNA・戸柱と一発が出るたびに情報が届いた。五回にT-岡田が9万9999本目を放った。その裏のインターバルで助っ人はT-岡田に言った。
「オレが踏み忘れてなかったら、10万号はお前だったのにな(笑)。次の打席でオレが打つよ」
宣言通りの一発で決めてみせ、ベンチに戻るとT-岡田と抱き合って喜んだ。
会見ではお気に入りの「踏み忘れ」Tシャツを着て、笑顔でカメラの前に立った。
「(ホームベースを)いつもより強調してしっかり踏んだよ。素晴らしい選手がたくさんいるリーグの中で、ベースを踏み忘れるという珍しいプレーをしたこと、そして記念の本塁打が回ってきたことは驚きとか、不思議なものを感じるね」
この一発でNPBから賞金100万円が贈られる。「使い道はまだ決めていない。T-岡田と折半?たぶんそれはないよ」と笑った。今オフには恋人のデミさんと結婚するつもりだという。結婚資金に充てるかと問われても笑顔でごまかした。本塁は踏み忘れたが、この強烈なインパクトは長く忘れられないだろう。