由伸巨人、連続CS崖っぷち 畠たった4球で危険球退場…劣勢でマシソン投入も裏目
「巨人1-5阪神」(30日、東京ドーム)
名門球団が崖っぷちに立たされた。巨人の先発・畠が初回で危険球退場。中継ぎが粘るも、打線は中盤の得点機に凡退し、虎の前に屈した。1日の試合に敗れ、DeNAが勝てば06年以来のBクラスが確定する。2位を決めた虎党の歓声を背に、ベンチ裏に引き揚げた高橋監督は、厳しい表情で口を開いた。
「何とかピッチャーが粘っていたので、その間に1点でも取れれば良かったんですけども。まあ、仕方ないですよね」
いきなりゲームプランが狂った。初回無死二塁から畠の投じた初球が、上本の左側頭部を直撃。先発がわずか4球で降板というアクシデントに見舞われた。2点を追う二回に村田のソロで反撃機運を高めたが、四、五、六回の好機で無得点。1点を追う七回にマシソンを起用する勝負手も、まさかの1回2/3を3失点。勝負は決した。
初回1死一、三塁で併殺打に倒れた阿部は「4番が最低限の仕事をできないと」と責任を一身に背負った。残りは2試合。「決まるまでは目の前の試合を勝ちに行くことに変わりはない」と指揮官が声を絞り出し、主将の坂本勇も「どんな形でも何とか勝てるように」と必死に前を向いた。CSの“皆勤賞”を唯一続けてきたチーム。11年連続進出へ、最後の意地を見せられるか。