清宮面談 巨人は社長&鹿取GM大攻勢 熱意の表れトップ含め5人態勢
26日に開催されるNPBドラフト会議の目玉、早実の清宮幸太郎内野手(18)が2日、東京都国分寺市の同校で、日程の都合が付かなかった日本ハムと、指名しないことを公表した広島を除く10球団と面談した。前日CS進出を逃した巨人は最多の5人態勢で訪問。石井球団社長や鹿取GMも出席し、並々ならぬ熱意をうかがわせた。
希代のスラッガーに対し、その熱意の高さを表す面談となった。この日、清宮と面談した球団の中で、球団社長が出席したのは巨人のみ。約30分の面談後、岡崎スカウト部長は指名への詳細こそ明言しなかったが「巨人軍として高く評価していることをお伝えしました」と話した。
“初対面”で、その人間性も含めて改めてほれ込んだ。「1メートルぐらいの距離で会うと、すごく雰囲気があるし、好青年だなと。聡明(そうめい)な感じがします」。将来のメジャー挑戦などについての話はなかったといい、清宮からは「施設のことを聞かれた」と説明した。
チームは前日に11年ぶりのBクラスが確定。野手は若手の台頭が乏しく、阿部や村田ら主力の高齢化も進む。課題は明白。1位指名選手については、絞り込んでいる最中だが、清宮のような長距離砲はチーム再生のためにも補強ポイントに合致する存在だ。
抜群の好印象を抱いて終えた初面談。岡崎スカウト部長は「(伝えたいことは)伝わったと思います」とし、今後の面談の可能性については、「希望があれば、説明するということはあります」と前向きな姿勢を示した。誰もがほれ込む逸材。その“熱”の高さを、参加メンバーで伝えた。