伊東監督、戦力外の京大・田中英に「かわいそうなことをした」
ロッテは3日、さいたま市内でNPB初の京都大学出身で話題になった3年目の田中英祐投手(25)ら10選手に戦力外通告を行った。
京大くんこと、田中英の戦力外通告に伊東監督は、「騒がれて入ってきて、1軍で結局1年目にちょっと投げただけだった。(今年も)本人は1軍で投げてみたかったのでしょう。かわいそうなことをした」と話した。
プロ1年目の15年に2試合に登板して0勝1敗の成績を残してファーム落ち。16年はファームで1試合登板、17年は1軍登板がなく、15年の成績が1軍での足跡となった。
「今後、どういう道に進むのか。プロで経験したことはムダにならない。第2の人生に生かしてほしい」とエールを送った。
他の9選手次の通り。
古谷拓哉投手(36)
黒沢翔太投手(29)
信樂晃史投手(25)
金森敬之投手(32)
寺嶋寛大捕手(24)
猪本健太郎内野手(26)
柴田講平外野手(31)
脇本直人外野手(21)
菅原祥太外野手(24)
柴田、猪本は昨秋の鴨川キャンプでテストを受けて入団した。
信楽は自動車教習所の教官出身。NPB初で話題になった2年目、菅原は昨年、育成ドラフト2位で入団していた。
伊東監督は「他の選手の中には若くて、チャンスがある人もいる。毎年、この時期に思うが、入ってくる人がいれば辞めていく人もいる。厳しい、そういう世界」としんみりと語り、最後にロッテナインにこう呼びかけた。
「いまいる人は危機感を持ってやってもらいたいと思う」