中大・鍬原、最速150キロ9奪三振 阪神など11球団スカウト前で快投
「東都大学野球、中大10-1日大」(3日、神宮球場)
中大が大勝。ドラフト候補の最速152キロ右腕・鍬原拓也投手(4年・北陸)が、7回4安打1失点で今季2勝目を挙げた。立正大は接戦を制して先勝。小郷裕哉外野手(3年・関西)が先頭打者本塁打を含む2打席連続アーチを放った。
最後に貫禄を示した。8点リードの七回。ギアを上げた鍬原が真っ向勝負に出た。147キロ、147キロ、146キロで3者連続三振。「次の試合も考えて直球でいった」。9個目の三振を奪い、この回でお役御免となった。
制球、変化球の精度とも「秋で一番悪かった」という状態で踏ん張った。150キロを計測した直球と得意球のシンカーに、夏場に投げ込んだカーブも駆使。打たせて取る投球でしのぎながら、尻上がりに調子を上げた。
日本ハム・今成スカウトは「打者を見て大人の投球ができるようになった」と評価。鍬原は「悪い中で試合を作れたのは収穫。直球で三振を取れたのは手応えはあった」と頬を緩めた。9月27日のプロ志望届提出後初登板で、6人態勢の阪神など11球団のスカウト陣に力をアピールした。