DeNAラミレス監督、陽動作戦開始 先発隠しで阪神揺さぶる
DeNAのアレックス・ラミレス監督(43)が6日、CSファーストS・阪神戦に向けて陽動作戦を開始した。セ・リーグのCSは予告先発がないことから「相手が考えない、突拍子もない投手の先発も視野に入れている」と、不敵に笑った。
全体練習が行われた横浜スタジアム。指揮官は先発ローテの話題に「頭の中では決まっているが、シークレット。予告はしなくていい。そのルールに従っていく」ときっぱり。重圧をかけ過ぎないよう、選手にはまだ登板日を伝えていないことも付け加えた。
相手を迷わせるほどの駒はそろっている。先発候補に挙がるのは今永と浜口、石田の3左腕に、ウィーランドと井納の両右腕。2桁勝利を飾った今永と浜口、ウィーランドは阪神戦の相性も光る。
開幕投手を務めた石田も、9月は4試合に先発して防御率0・77と調子が急上昇。指揮官は唯一、井納の名前を挙げ「彼は直前に登板を告げると、いい投球をする」と意味深に言及した。「6番目」の候補がいるのかは不明だが、ターゲットを絞らせず、相手を揺さぶり続ける考えだ。
この日は「CSに出るのは2回目。ほとんどの選手が何をすべきか分かっている」と、静かにその動きを見守った。決戦まで1週間。信頼を置く選手とともに、万全の準備を整えていく。