稲葉監督初陣へ侍J発表「負けるわけにはいかない」 「悩んだ」OAは又吉、甲斐、山川
「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」(11月16日開幕、東京ドーム)に出場する侍ジャパン(24歳以下か、プロ3年目までの選手)が12日、都内で発表された。DeNAの山崎康晃投手や、阪神の石崎剛投手ら25人が選ばれた。オーバーエイジ枠では、又吉克樹投手(中日)、甲斐拓也捕手(ソフトバンク)、山川穂高内野手(西武)が選ばれた。
今大会が初陣となる稲葉篤紀監督は選考の悩みどころを「オーバーエイジの3人をどう選んで、どのようにプレーヤーとして戦ってもらうか」と振り返り、一塁手、二塁手に24歳以下で適任がいなかったと語った。
打線ではオーバーエイジで選出した山川が西武では一塁を守っている。「西武で途中、4番を打っていましたし、軸を打ってほしいなという思いは持っています」と中軸でのプレーを期待。又吉は「中継ぎの軸としてしっかりやってもらいたい」。甲斐は捕手としてソフトバンクの優勝に貢献したとして、「今後を見据えて是非見たい」と選出理由を説明した。
発表後に行われた参加3チームの監督による会見では今大会が初陣となる稲葉監督は「私の初陣が始まるなという実感をしております。開催国として負ける訳にはいかないと思っております。メンバーと強く結束し、この大会を優勝することでアジアのライバルである台湾、韓国に日本の強さを示していきたいと思っております」と力強く宣言した。
各選手は以下の通り。
▽投手 山岡泰輔(オリックス)、又吉克樹(中日=OA)、多和田真三郎(西武)、山崎康晃(DeNA)、近藤大亮(オリックス)、今永昇太(DeNA)、薮田和樹(広島)、平井克典(西武)、石崎剛(阪神)、堀瑞輝(日本ハム)、田口麗斗(巨人)
▽捕手 近藤健介(日本ハム)、田村龍弘(ロッテ)、宇佐見真吾(巨人)、甲斐拓也(ソフトバンク=OA)
▽内野手 京田陽太(中日)、源田壮亮(西武)、外崎修汰(西武)、中村奨吾(ロッテ)、西川龍馬(広島)、松本剛(日本ハム)、山川穂高(西武)
▽外野手 オコエ瑠偉(楽天)、桑原将志(DeNA)、上林誠知(ソフトバンク)
同大会は日本の侍ジャパンと韓国、台湾の3チームが総当たり2試合を行った後、上位2チームによる決勝戦で優勝を争う。参加資格は1993年1月1日以降生まれか、プロ入団3年目以内。ただし、オーバーエイジ枠が3人ある。なお、台湾代表にはオーバーエイジで陽岱鋼(巨人)、陳冠宇(ロッテ)が選ばれている。韓国はNPBの中日で活躍した宣銅烈監督が率いる。