巨人、村田に戦力外通告 若返りへ鹿取GM「苦渋の決断」

 巨人は13日、村田修一内野手(36)に対し、来季の契約を結ばない旨を通告したことを発表した。都内の球団事務所で取材に応じた鹿取GMは「苦渋の決断でした」とし、「チームの若返りを図るために、こういうことになりました」と説明。FA入団した2012年からチームの3連覇に貢献した功労者は、他球団での現役続行を模索することとなった。

 高齢化が進むチームを若返らせるための大きな決断だった。FA入団から6年。中軸としてチームの3連覇に貢献した功労者への戦力外通告。この日、都内のホテルで村田と会談し、来季の契約を結ばない旨を告げた鹿取GMは「チームが若返りを図ると言うこと。特に内野手ですね」と苦渋の表情で口を開いた。

 今季は開幕スタメンは逃したものの、118試合に出場し、打率・262、14本塁打、58打点の成績を残した。だが、来季はチーム方針から「多くの先発機会、打席数を与えるのが難しい」と判断。今季、左翼に挑戦した岡本を今秋から三塁に再転向させるなど、“ポスト村田”育成に本腰を入れ始めた直後での戦力外通告となった。

 通算2000安打まで、残り135本。自由契約はFA権を有する村田に対し、他球団での偉業達成への道を広げるための措置となった。他球団にとっては補償が発生するFAよりも獲得への障壁が低くなり、鹿取GMは「村田君の選択肢を広げることが、貢献してくれたことに対する、せめてもの誠意じゃないかと」と話した。

 通告した際、村田は「はっきり言ってくださってありがとうございます。感謝しています」と口にしたという。鹿取GMは「改めて立派な男だと思った」とし「そこ(村田)に負けないような選手を作らないといけないなと思っています」と言葉に力を込めた。ベテラン頼みからの脱却へ-。球団の固い決意を示す形となった。

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