楽天大敗…三木谷オーナー帰っちゃった エース則本まさか7失点KO
「パCSファーストS・第1戦、西武10-0楽天」(14日、メットライフドーム)
よもやの大乱調だ。パ・リーグのCSファーストS第1戦に先発した楽天・則本昂大投手(26)が4回7失点KO。エース右腕の背信投球に三木谷浩史オーナー(52)は試合途中で退席した。2013年以来となる日本一奪回に向け、梨田楽天が窮地に立たされた。
エースが屈辱的な敗戦を喫した。満を持して菊池との投げ合いに挑んだ則本が、4回7失点KO。打線も今季8戦8敗の天敵に完封負けを喫し、レギュラーシーズンのリベンジは果たせなかった。王手を許し、もう後がなくなった。
「大事な試合で情けないピッチングをしてしまい、シーズンをやり抜いても、こういう試合を勝てなかったら意味がない」。則本はうつむいたまま声を絞り出した。初回、源田に与えた死球からリズムを失った。浅村に内角を2球続けて攻めたが、左翼ポール際に痛恨の先制2ラン。三回には打者一巡の猛攻を許し、万事休した。
今年初めての菊池とのエース対決。「ずっとやられっぱなしだった。菊池君から勝ちをもぎ取りたい」と意地を見せるべく臨んだ背番号14だったが、結果はまさかの大敗。厳しいコースを突きながら、裏目に出て6四死球。梨田監督は「あんな則本は見たことがない」と声を落とした。
観戦に訪れた三木谷オーナーも、五回終了後に足早に球場を後にした。菊池に一矢報いることすらできず、頼みのエースも崩れた。指揮官は「明日、やるしかない」と短い言葉に望みを込めた。