DeNA・筒香「おままごとをやっているわけじゃない」 “泥”くさく4安打2打点
「セCSファーストS・第2戦、阪神6-13DeNA」(15日、甲子園球場)
4番が、泥くさく奮闘した。4安打2打点と粘り強く仕事を果たした。セパのCSを通じて最多の21安打、セCS最多の13得点と爆発した打線をけん引し、逆王手をかけた。DeNA・筒香嘉智外野手は「みんなが勝つためにプレーした」と気迫のセリフを口にし、充実感を漂わせた。
試合開始が遅れるほどの雨が降り、グラウンドがぬかるむ悪条件の中で奮起した。スイッチが入ったのは五回2死一塁の場面。石崎の2球目、内角を突かれた直球が顔付近を襲い、のけぞった際に転倒。ユニホームの左足とお尻が泥だらけになったが、目は真剣そのものだった。
「戦いなので。おままごとをやっているわけじゃない。向こうもこっちも本気。向こうの気迫も感じた」と主砲。鬼の形相で粘った末に、石崎から右前に運び、宮崎の適時打につなげた。4-4の七回無死一、三塁では勝ち越しの右前適時打を放ち、「みんながつないでくれて、自分がかえすしかないと思った」と分厚い胸を張った。
セでリーグ3位のチームが、2年連続CSファイナルSに進出すれば初となる。「勝つしかない。あした勝って、広島に行けるように頑張りたい」と筒香主将。気迫をみなぎらせる4番を中心に、一つになったDeNAが挑戦者として下克上を目指す。