楽天・岸、古巣相手に熱投8K 逆王手だ
「パCSファーストステージ・第2戦、西武1-4楽天」(15日、メットライフドーム)
楽天が逆王手だ。負ければ終わりの崖っぷちで、岸孝之投手(32)が七回途中無失点の熱投。打線も茂木栄五郎内野手(23)の先頭打者弾などで援護し、対戦成績を1勝1敗とした。16日の第3戦で楽天は勝てばファイナルSに進む。
崖っぷちのチームを救った。中4日で挑んだ岸が6回1/3を無失点、8奪三振の力投。1勝1敗のタイに持ち込み、梨田楽天が逆王手をかけた。
かつての本拠地で受けるヒーローインタビュー。古巣ファンからのブーイングさえ心地よく受け止めた。「初回から全力で行こうと思っていた」。その一回には150キロをマーク。中4日を感じさせない力で押す投球で、1点も与えなかった。
昨オフにFAで西武から移籍。古巣を相手に、この場所で終戦を迎えるわけにはいかなかった。「後半戦ずっと勝てなくて、ここで勝てなければ何してるんだろうという気持ちはあった」。レギュラーシーズンでは7月19日の日本ハム戦を最後に勝ち星に恵まれず、8勝に終わった岸。胸に秘めた意地をここ一番で発揮した。
前日に大敗を喫し、失意に沈んだ則本から1通のメールが届いた。「お願いします」。勝利を託された右腕は「ノリ(則本)の悔しい気持ちもあると思うので、ちゃんとしたピッチングで勝ちたかった」と仲間の思いにも応えた。
迎える第3戦。梨田監督は「総力戦で行きます」と気持ちを高ぶらせた。普段はクールな岸も、ファンへ呼びかけた。「皆さん、一緒に福岡へ行きましょう」。ファイナルSへの切符を全員で取りに行く。
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