シーズン2位の西武がCS敗退 辻監督、落胆「残念。シーズン終わったんだよな」

4回、投手交代を告げベンチに戻る辻監督(左)
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 「パCSファーストS・第3戦、西武2-5楽天」(16日、メットライフドーム)

 レオ戦士は、楽天の歓喜の輪をベンチから悔しそうに眺めるしかなかった。CSファーストS第1戦に先勝し、王手をかけながら2連敗で敗退。11年以来、6年ぶりのファイナルS進出を逃した。辻監督は「残念です。それしかない。負けるつもりはなかった」と無念さをにじませた。

 初戦に2桁の12安打10得点を奪い大勝した打線が、2戦連続で沈黙。1点を追う初回、先頭秋山が右中間三塁打を放ち、無死三塁と絶好の同点機をつくったが、続く源田が浅い左飛。

 さらに今季の美馬との対戦打率・600で3番に抜てきされた森だが、空振り三振に終わると、山川も空振り三振で得点に結びつけられなかった。

 1点を追う七回2死一、二塁では首位打者の秋山が空振り三振に倒れ、メットライフドームはファンの大きなため息が漏れた。

 九回には浅村が楽天の守護神・松井裕から左越えソロ弾を放ち、3点差としたが結局、リーグトップのチーム打率を誇ったレオ打線は、楽天の6投手の継投にかわされ、3位・楽天の下克上を許した。

 「こういう試合は難しい。ここで一本っていうのはあるけど」と辻監督は短期決戦で点を取ることの難しさを強調。今季の楽天戦9戦全勝だった「炎獅子ユニホーム」でまさかの連敗を喫した。07年から始まったCSで初戦勝利チームはファイナル進出確率100%という、過去データの有利さを生かせなかった。

 「シーズン終わったんだよな」と辻監督も落胆の色は隠せなかったが、それでも「選手は成長した。反省するところは反省して、来年に向けていく」と、悔しさをバネにV奪回の強い思いを持ち来季のタクトを振る覚悟だ。

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