中大・鍬原、気合の好救援 8球団のスカウト陣にアピール
「東都大学野球、中大2-1国学院大」(20日、神宮球場)
中大が競り勝ち、1勝1敗のタイとした。ドラフト候補の最速152キロ右腕・鍬原拓也投手(4年・北陸)が、2回1/3を無失点の好救援を見せた。立正大は連勝で勝ち点3。伊藤裕季也内野手(3年・日大三)が決勝ソロを放った。
崖っぷちでチームを救った。こん身の145キロで最後の打者を中飛に打ち取ると、鍬原はど派手なガッツポーズを繰り出した。負ければ入れ替え戦出場が決まる一戦。エースがリードを守り抜いた。
2点リードの七回2死一、三塁から今季初救援。暴投で1点を与えたが、続くピンチは空振り三振で脱出。無死一、三塁とされた九回も、この日最速148キロで空振り三振を奪うなど同点は許さず。「気合を入れた真っすぐは今季一番だったと思う」と笑った。
6日後に迫ったドラフトへ、8球団のスカウト陣にアピール。中日・正津スカウトは「直球の力はある。上位候補」と評価した。「1年生にも神宮でやって欲しい。今は目の前の試合だけ考えている」と鍬原。プロの世界に進む前に、1部残留を置き土産にする。