DeNA セ界初の下克上にあと1勝 逆転勝ち3連勝で日本S王手 ロペスV打
「セCSファイナルS・第4戦、広島3-4DeNA」(23日、マツダスタジアム)
DeNAが逆転勝ちで3連勝。3勝2敗とし、セ・リーグ史上初となる3位からの日本シリーズ出場に王手をかけた。
DeNAは3点を追う四回、筒香の左越えソロで1点を返した。2点を追う五回には無死二、三塁から桑原の三塁線を破る2点適時二塁打で同点。なおも1死三塁からロペスの中前適時打で勝ち越した。
決勝打を放ったロペスは「先制点を取られ執られましたけど、チーム全体が頭を下げずに戦っていた」としぶとく打った。三回の1死満塁の好機では投ゴロ併殺打に倒れていた。悔しさを晴らす一打に「前の打席でダブルプレーになったんで、追い込まれたけどなんとかしようと思っていた。去年も広島に来て悔しい思いをした。明日の試合が大事になる。チーム一丸となって戦って横浜に帰りたい」と話した。
先発のウィーランドは初回に3失点したが、尻上がりに調子を上げ六回途中3失点。六回無死一、二塁のピンチを作ると砂田、三上、エスコバーの小刻みな投手リレーで無失点で切り抜けた。七回からはファーストS・2戦の阪神戦で先発した今永が2回をピシャリ。守護神・山崎康につないだ。
セ・リーグでは07年からはじまったCS制で3位チームが日本シリーズに出場したことはない。また、ファイナルSで3勝をして王手をかけるのも初めてだ。DeNAが日本シリーズ出場となれば1998年の横浜時代以来19年ぶりとなる。
広島は初回に丸のCSチーム初本塁打の2ラン、新井の適時二塁打で3点を先制。しかし、プロ初の中4日で先発した薮田は制球が定まらず、五回途中4失点で降板した。1点を追う六回には無死満塁の絶好機を逃した。