京都府立校・乙訓 コールド勝ちでセンバツ前進 敗れた神港学園は絶望的
「高校野球秋季近畿大会・1回戦、乙訓8-1神港学園」(24日、シティ信金スタジアム)
来春センバツ出場校選考の重要な参考資料となる秋季近畿大会が開幕し、1回戦3試合が行われた。公立校の乙訓(京都1位)は、神港学園(兵庫3位)に七回コールド勝ちし、春夏通じて初の甲子園出場へ前進した。同じく公立校の法隆寺国際(奈良3位)と、智弁和歌山(和歌山1位)も準々決勝へ進出した。
堂々とした戦いぶりだった。先発の背番号10・富山大樹投手(2年)は7回3安打1失点。打線も三回の7連打など集中力を見せ、乙訓は投打で比叡山を圧倒した。
準々決勝(智弁学園-西脇工の勝者)にも勝てば、来春センバツ出場が一気に近づく。富山は「挑戦者という気持ちで臨みたい」。元横浜投手で現在は同校で保健体育を教える野球部顧問の染田賢作教諭(35)から指導を受け成長してきた左腕は、力強く言い切った。
京都大会では鳥羽、立命館宇治などを破り、創部53年目で春夏秋を通して同大会初優勝。今秋は少しずつ自信を積み重ねてきた。就任3年目の市川靖久監督(34)は「1週間、しっかり対策して先を見ずにやっていきたい」。浮かれずに、一歩ずつ聖地へ進んでいく。