東大・宮台プロ指名 大学合格と「同率1位タイの喜び」【一問一答】
「プロ野球ドラフト会議」(26日、グランドプリンスホテル新高輪)
東京六大学野球・東大の左腕エース、宮台康平投手は日本ハムに7位指名された。入団すれば、東大出身としては6人目のプロ野球選手となる。ドラフト会議開始から約2時間20分待った末の吉報に、記者会見では安ど感をにじませた。今季、リーグ戦で15年ぶりの勝ち点を得た際、東大合格と同じぐらいうれしいと語っていたが、今回も「比べるもんじゃないと思うんですけど…同率1位タイの喜びですね」と率直な思いを語った。以下、一問一答の要旨。
(会見場に入ると無数のフラッシュの中一礼)
-心境は。
「無事に指名していただくことができて、本当にうれしく思います」
-日本ハムの印象。
「強いチームだと思いますし、どこに行くにしても強いチームだと思う。プロ野球選手になることができたので、また新しい気持ちで頑張りたい」
-清宮選手が1位。印象は。
「若い頃から注目されてここまできた選手だと思う。人間的な部分でも見習うところがいっぱいある。ぜひお話ししたいです」
-どんな風に清宮選手には声をかけるか。
「今は考えていないです」
-どんな選手になりたいか。
「自分は大学時代、まっすぐが速くなくて通用しなかったと思うので。もう一回、自分のまっすぐを自信をもって放れるようになりたい」
-目標にしているのは。
「左ピッチャーはいいピッチャーがいるんですけど、菊池雄星投手は一番いいピッチャーだと思うので参考にさせていただいています」
-呼ばれない間の心境は。
「とても不安でした。呼ばれる瞬間までは、確証はないので。本当に呼ばれた時にほっとしたという気持ちですね」
-東大からプロに行くことについて。
「今まで東大というチームにいたから注目されたと思う。プロにいったら平等に見られると思う。実力の世界なので。早く結果を出して認めてもらいたい」
-プロ入りへの決意は。
「指名された選手の中で一番下手だという気持ちで、一日一日を大事にしてうまくなっていかないといけないと思います」
-(昨年までバッテリーを組んだTBS喜入アナから)これから野球一本になると思うが、残された学生生活、プロ野球選手となってから何か野球以外で頑張りたいことは。
「勉強はもちろん残っていますし、しっかり卒業したいという気持ちもあります。プロに入ってからは、自分はそんな余裕はないと思っていて。野球だけやってきた人間と勝負するわけで、自分も同じだけの覚悟で臨まないといけないと思っています。野球に集中したいと思っています」
-昨年春のリーグ戦の後に、将来の仕事について法律を生かしたり、国を動かすような仕事に興味があるともお話ししていた。そうしたお仕事につく人もまわりにはいると思うが、どう思うか。
「未練は特にないです。プロ野球選手になれるチャンスは今しかないと思う。今だからこそプロで仕事をしたいという気持ちです」
-モットーは。
「自分は負けず嫌いで、私立の選手に負けたくないという気持ちで高校野球やってきましたし、六大学に入ってからも他の五大学で甲子園で戦ってきた選手を前にしても彼らに負けたくないという気持ちでやってきました」
-大学でのターニングポイントは。
「3年生の春で大学の日本代表に選んでいただいて、後にプロに入る選手と触れてきたのが大きな経験になりました」
-対戦したい人は。
「全員すごいのでそういうのはないです。すいません」
-東大出身のOBの方を超えたいか。
「先輩がたがチャレンジしてできなかったことはいっぱいある。自分がやれば初めてになるので。東大生がプロにいくのは挑戦だと思う。何をやるにしても本当に新鮮だし、大変ですけどやりがいもあると思う。そういうところはワクワクした気持ちだと思います」
-プロとして、中長期的な目標は。
「今すぐにという考えはないんですけど、本当にプロに通用するピッチャーになりたい。長く選手生命をできる(過ごせる)ピッチャーになりたいです」
-栗山監督の印象は。
「熱い方だなというのが率直な印象です」
-大谷投手をどう思うか。
「日本で一番すごいピッチャーだと思っています」
-卒論は。
「法学部は卒論がないので、単位は…。(卒業は)ちゃんと勉強すれば大丈夫です。頑張ります。ちゃんと勉強して」
-東大でやってきた強みは。
「伸びしろですかね…。自分は成長できると思って、それを信じて届けを出しました。ここまだ伸びしろがあると思って行くので、それを信じて頑張りたい」
-勝ち点を取った時、東大合格と同じぐらい嬉しいと話していた。今回は。
「比べるもんじゃないと思うんですけど…同率1位タイの喜びですね」