フジ、日本シリーズ中継で新兵器「4D REPLAY」 専用カメラ100台配置
フジテレビが28日、同局が中継する29日のプロ野球日本シリーズ第2戦・ソフトバンク-DeNA(ヤフオクドーム)の中継に新兵器を用意したと発表した。日本シリーズ史上初となる自由視点映像システム「4DREPLAY(リプレー)」を導入し、複数のカメラで撮影した動画を合成し、リプレーの映像を見る際に放送局側が見たい視点でそのプレーを振り返ることができるというものだ。
たとえば野球の場合は、打者がボールをとらえる瞬間を正面、上、横などさまざまな角度から見ることができる。テレビ中継上では視点が縦・横にワンカットでぐるぐると回転しているように見える。フジテレビは「4D REPLAY」のためにホームベースをはじめ合計100台の専用カメラを配置したという。
フジテレビスポーツ部の吉田博章チーフプロデューサーは「球場に足を運ぶことのできない野球ファンに、普段見ることのないリアリティーのある映像を提供したいと感じています。日本シリーズだからこそ実現したこの4D REPLAY。プロ野球の迫力を余すことなく描き出すことに最善のシステムだと思いますので、『より効果的に、よりリアルに』をテーマに、新たなプロ野球中継の可能性を示すことができたらと思います」と意気込んでいる。
第2戦の中継には日本代表・侍ジャパンの稲葉篤紀監督、ロッテの井口資仁新監督がゲスト解説を務める。解説は大矢明彦氏、バックネット裏解説は池田親興氏。