ラミDeNAまさかの大敗 下克上最終章こんなはずじゃ…クリーンアップ金縛り

 「日本シリーズ・第1戦、ソフトバンク10-1DeNA」(28日、ヤフオクドーム)

 DeNAは投打とも振るわず、CSファーストS、ファイナルSと同様に黒星発進となった。

 まるで金縛りにあったかのようだった。球団では19年ぶりに進出した日本シリーズ第1戦は完敗。アレックス・ラミレス監督(43)は「初めての日本シリーズで何人かの選手が、ナーバスになっていたかもしれない。野球なので負ける時もある」と冷静に振り返り、敗戦をしっかりと受け止めた。

 投手陣だけでなく攻撃陣も精彩を欠いた。初回、2死一、二塁の先制機で得点を奪えず、序盤のスコアボードに0を並べて相手に流れを渡した。自慢のクリーンアップも無安打で、4番の筒香は「終わったことはどうしようもない。結果は変えられない」と必死に前を向いた。

 筒香らナインのほとんどが日本シリーズ初出場。現役時代、日本シリーズに3度出場し2度の日本一に輝いたラミレス監督は、試合前のミーティングで「何も変える必要はない。今まで通りやってきた野球をリラックスしてやろう」と説いた。だが、自慢の打線は単打ばかりの6安打に抑えられた。

 悲観する必要はない。CSではファーストS、ファイナルSとも第1戦に敗れながら逆転で突破した。「どのように始めるかではなく、どのようにシリーズを終えるか」と力説した指揮官。「切り替えて今日と逆の展開になるようにベストを尽くしたい」と逆襲を誓った。

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