菅野が沢村賞を初受賞 巨人からは02年上原以来15年ぶり
プロ野球創設期の名投手、故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が30日、都内ホテルで開かれ、巨人・菅野智之投手が初受賞した。巨人からの選出は02年の上原浩治以来、15年ぶり。
今季の菅野は25試合に登板して187回1/3を投げ、17勝5敗、防御率1・59、勝率・773、171奪三振、6完投。同賞の基準7項目のうち5つをクリアし、満場一致での選出となった。
西武・菊池雄星投手も16勝6敗、防御率1・97。選考過程では指名打者制のあるパ・リーグでの成績という点も考慮した上で、菅野とのダブル受賞を推す意見も出たという。だが、堀内選考委員長は「セパ共通の最高記録という点で、菅野君はふたつある。防御率と勝利。残念ながら菊池君にはない。そういう面で少し差があったかな、と。私もふたりでいいかなという考えもあったが、ナンバーワンを決めようということで菅野君に決めました」と説明した。
受賞した菅野には金杯と副賞(300万円)が贈られる。
【沢村賞の基準】
(1)15勝以上の勝利数
(2)150以上の奪三振数
(3)10以上の完投試合数
(4)2・50以下の防御率
(5)200イニング以上の投球回数
(6)25以上の登板数
(7)6割以上の勝率