「日本シリーズ・第３戦、ＤｅＮＡ－ソフトバンク」（３１日、横浜スタジアム）

　日本シリーズ連敗スタートとなったＤｅＮＡのアレックス・ラミレス監督（４３）が３０日、本拠地初戦での必勝を誓った。昨年の日本シリーズで広島と対戦した日本ハムは敵地の第１、２戦で敗れたが、ホームの第３戦から４連勝で日本一に輝いた。ラミちゃんが昨年の再現を狙う。

　敵地で痛恨の連敗スタートから一夜明け。ラミレス監督は気持ちを切り替え、視線を３１日の大一番に向けた。「明日からのゲームは期待できる。やってくれると思います」とポジティブに語り、自信をみなぎらせた。

　最高のアドバンテージだ。第３戦からの舞台は横浜スタジアム。今季７１試合で３８勝２９敗４分けと居心地のいい“庭”。地元ファンが大挙して集結し、１９年ぶりの日本シリーズ進出を祝福するとともに後押しもしてくれる。「ホームの初戦。どういうふうに勝てるかが重要」と白星も流れもつかみ取る決意だ。

　昨年の日本シリーズ。広島と対決した日本ハムは敵地・マツダスタジアムで２連敗。札幌ドームに戻った第３戦で劇的なサヨナラ勝ちを収めて勢いに乗り、怒とうの４連勝で頂点をつかんだ。「ファンの期待に応えられるような試合をして、そういう流れに持っていければ」とラミレス監督。狙うは日本ハムの再現だ。

　相手に先手を取られ、自軍の投手陣が失点を重ねた１、２戦。「先制して、リリーフがしっかり抑える展開が必要」。先手必勝で王手は絶対にかけさせない。リーグ３位から下克上で目指す頂。横浜で逆襲の足がかりをつかむ。