ソフトバンク高谷1イニング2補殺 日本シリーズタイ記録!打っては2点打
「日本シリーズ・第3戦、DeNA2-3ソフトバンク」(31日、横浜スタジアム)
本拠地で再起を期したDeNAの出はなを折った。1イニングで2度の二盗阻止。ソフトバンク・高谷が守備で日本一王手を導いた。
一回無死一塁。まずは桑原をストライク送球で刺した。2死一塁では、梶谷の二盗をベース上への正確な送球で阻止。立ち上がりから制球に苦しんでいた先発・武田を後押しし、DeNAのリズムを狂わせた。
「守備で助けられたかな。常に準備はしていた。投手がタイミングを変えたりしてくれたおかげだし、結果的にアウトになってよかった」。ヒーローインタビューでも控えめだったが、1イニング2度の盗塁阻止は14年のソフトバンク・細川以来となる日本シリーズタイ記録だ。
達川バッテリーコーチが「紙一重だったけどよく刺した。特に梶谷のは、あそこしかアウトにならないところだった」と手放しで褒めるプレーだった。
攻撃では四回1死二、三塁で中前へ2点適時打。直前のセーフティースクイズ失敗を取り返す一打に「気持ちを切り替えて最低限、犠牲フライと思っていた」。守備では7投手をリードして、1点差を守り抜いた。ソフトバンク一筋11年。35歳のベテランが、積み上げてきた経験を大舞台で見せつけた。