内野ユーティリティのロッテ三木、外野も進出 井口監督が指令
内野守備ならどこでもOKのロッテ・三木亮内野手(26)が来季、外野守備もこなすことが3日、分かった。
井口資仁監督からの「外野も練習してほしい」との指令によるもので、三木は「小学生の時に経験はあるけど、本格的にやったことはない」と話し、こう続けた。
「驚きました。遊撃で勝負したい気持ちはあるが、いろんなポジションに挑戦することでチャンスも広がる」
外野もこなすことで出場機会も増える。16年は内野4つのポジションで出場したこともあるが、あくまで前向きに捉えている。
三木は現在、別メニューで秋季キャンプに参加している。
8月24日の楽天戦で安楽から右手に死球を受けた。診断結果は「右手母指末節骨折」、「右手第二指中手指節関節剥離骨折」で全治4週間だった。
それまでは遊撃をメインに、プロ4年目で最多となる85試合に出場。打率・242、2本塁打、19打点の成績を残していた。正遊撃手の座をほぼ手中にしかけた矢先だった。
「順調に回復している。くっつきが悪いワケではない」と言うが、浦和の秋季キャンプでは走り込み主体の練習だった。
打撃では硬球を使うと、まだ痛みが走る。柔らかいボールを使ってのティー打撃が中心で、遠投は約20メートルくらいだという。
この日も大塚2軍外野守備走塁コーチから角中、伊志嶺とともにノックを受けた。返球は山なりだった。
井口監督は鈴木の三塁コンバート、中村・二塁の「内野改革」をを打ち出している。
すでに大嶺翔内野手も外野の守備に挑戦しており、「複数ポジション指令」は第2弾。
「復帰に倍くらい時間がかかっているが、春のキャンプは大丈夫です」と三木は力を込めた。
新生・井口ロッテの改革は着々と進行している。