乙訓、初の決勝進出逃す 智弁和歌山にサヨナラ負け
「秋季高校野球近畿大会・準決勝、智弁和歌山5-4乙訓」(4日、シティ信金スタジアム)
乙訓(=おとくに=京都1位)が、智弁和歌山(和歌山1位)に九回逆転サヨナラ負けを喫し、初の決勝進出を逃した。
初出場の公立校が、強豪を追い詰めた。2点を追う五回に茨木祐哉内野手(2年)の左中間三塁打で1点差とし、七回は薪谷宗樹捕手(2年)のセーフティスクイズで同点に追い付いた。九回は主将・中川健太郎内野手(2年)が、勝ち越しの中前適時打を放った。
勝利までアウトあと3つ。しかし、先発・川畑大地投手(2年)が、九回無死から連続四球を与え、続く根来に逆転サヨナラ打を許した。2日連続で甲子園優勝校を撃破する快挙は目前で散った。
市川靖久監督(34)は「序盤にもっと点を取れていれば…。選手は悔しいと思いますし、もう少し早く相手投手に対応できていればよかったのですが」と悔しがった。
それでも今秋は春夏秋を通じて京都大会で初優勝し、近畿大会でも神港学園(兵庫3位)、智弁学園(奈良1位)を破った。市川監督は「いい経験になりましたし、勉強させていただいた。私学の強豪と戦えたのは自信になります。ずっとユニホーム負けしないように言ってきたので」と来春へ向けて手応えを口にした。
乙訓は長岡京市にある創部54年目の府立高校。今大会は3日に4強進出を決めて、春夏通じて初の甲子園となる来春センバツ出場に当確ランプをともしている。