大阪桐蔭 来秋ドラフト候補が総倒れで日本一霧散「力不足だった」

創成館に敗れ肩を落とす大阪桐蔭ナイン=神宮球場(撮影・中田匡峻)
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 「明治神宮野球大会・高校の部・準決勝、創成館7-4大阪桐蔭」(13日、神宮球場)

 優勝候補・大阪桐蔭は、来秋ドラフト候補の主力が結果を残せず、新チームとして初の全国制覇を逃した。

 「力不足だった」。試合後、西谷浩一監督(48)や選手は、口をそろえたように同じ言葉を発した。

 来秋ドラフト上位候補の1番・藤原恭大外野手(2年)は、4打数1安打2三振。三回には中前打をファンブルする適時失策を犯してしまった。「反省が多い試合だった。自分たちの弱さが出た」とうつむいた。

 4番・根尾昂内野手(2年)も三回1死満塁で遊ゴロを処理後、二塁へ悪送球する適時失策。投手としては最速146キロを投げ、4回3安打1失点。7三振を奪ったが、打撃は3打数1安打に終わった。「エラーは自分のミス。チームとしてもカバーしきれなかった」とうなだれた。

 5番・山田健太内野手(2年)も三回に適時打を放ったが、その後の3打席は、全て得点圏に走者を置いた場面での凡退だった。

 最速146キロの先発・柿木蓮投手(2年)は3回5安打4失点で降板し、「自分の弱さにつけ込まれた。これが実力」。四回から登板した横川凱投手(2年)も2回4安打2失点だった。

 西谷監督は「打力がないのは分かっていたので、(抑えられて)いつか負ける日が来ると思っていました。案の定ですね。打撃も守備も粗い野球になった。マスコミが強いと言ってくれるだけで、弱いことは、本人らは分かっていますから。今日の負けをどうつないでいけるかですね」。来春は史上3校目のセンバツ連覇を目指す名門。この敗戦は無駄にはしない。

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