ＦＡ宣言選手との交渉が１６日、解禁となった。資格を持つ８５選手のうち７選手が権利を行使した中、ＤｅＮＡは阪神からＦＡ宣言した大和内野手（３０）と関西で初交渉を行ったことが明らかになった。

　ＤｅＮＡにとって大和獲得は今オフの“目玉補強”。それだけに動きは迅速だった。誠意をしっかり示そうと、交渉解禁日に即アタック。球団としてＦＡ交渉の過程を含めて公にしない方針を固めているため、交渉は非公開で進められた。

　絶対にほしい選手であることは間違いない。ＤｅＮＡの球団幹部がテーブルに着いた話し合いの中、チームにとって大和がいかに重要な戦力になるか－という熱意を伝えたとみられる。最大４年の複数年契約という好条件を提示した可能性もある。

　今季はリーグ３位から阪神と広島を撃破して１９年ぶりに日本シリーズに進出したが、年間を通じて二塁手を固定できなかった。来季優勝を目指す中で、球団としては二遊間を強化したい考えで、内野だけでなく外野守備も鉄壁の大和が加入すれば解消できる。また今季両打ちに挑戦し、打率・２８０をマークした打撃への評価も当然、高い。

　９８年以来、２０年ぶりのリーグ制覇を狙う勝負の来季。そのための大きなピースを埋めるべく、強い決意と覚悟で大和を獲得する。