オリックスは１６日、ドラフト１位で指名した田嶋大樹投手（２１）＝ＪＲ東日本＝と都内のホテルで交渉し、契約金１億円プラス出来高払い５０００万円、年俸１５００万円で入団合意した。

　田嶋は「即戦力として期待してもらっている。１０勝は必ず。新人王を獲りたいと思います」と堂々と宣言した。

　金の卵に用意されたのは背番号２９。長村球団本部長は「左投手に一番マッチする番号」と理由を説明。イメージしたのはＯＢで、かつては阪神のエースとしても君臨した井川慶だった。

　そんな期待にも本人は「井川さんの名前は知っていますが、プロ野球に興味がなかったので…。僕は僕なので、周りは気にせず『２９』は田嶋だと知ってもらえるように頑張りたい」と“本家”をほうふつとさせるマイウエーぶりを早くも披露した。

　今季、オリックスの左腕投手は合計で８勝２４敗と上位進出の力にならなかった。即戦力左腕が有言実行で、チーム浮上の原動力となる。