西川株が急上昇!あるぞ侍1番 韓国戦の盗塁に指揮官「鳥谷を思い出した」

 「ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ2017」の開幕戦で韓国にサヨナラ勝ちした稲葉篤紀監督(45)率いる侍ジャパンが17日、東京ドームで全体練習を行った。好調の西川龍馬内野手(22)が18日・台湾戦では1番で起用される可能性が出てきた。また、中継ぎで好投した石崎剛投手(27)に八回を任せる案が浮上した。 

 西川の株が急上昇だ。開幕戦で勝負強い打撃と思い切りの良さを披露し、劇的勝利をお膳立て。稲葉監督は「クリーンアップは変えないけど、その前後は結構変わります」と18日・台湾戦でのオーダー変更を明言。1番で起用される可能性も出てきた西川は「打順がどこでもやることは変わらない。自分の仕事をするだけ」と静かに闘志を燃やした。

 「クイックが速くなかったので、いけるなと思っていた。ワンバウンドをケアしながら、タイミングを見計らっていた」

 振り返るのは前夜の韓国戦だ。同点となった直後の十回2死から右前打で出塁すると、二盗を決めてサヨナラ勝利へとつなげた。

 指揮官が「本当によく走ってくれた。鳥谷を思い出しましたよ」と思い返したのは13年WBC2次ラウンド・台湾戦。1点を追う九回2死一塁、アウトになれば終戦という状況で一走・鳥谷はスタートを切り、間一髪で二盗を成功させ、同点へと導いた。

 西川はこのシーンを代表合宿前にネットの動画サイトで目にしていた。「あの場面で走れるというのは、すごくメンタルが強いなと思いました」と感銘を受けたプレーを自身が“再現”した。

 「7番・三塁」でフル出場した初戦は2安打2得点。勢いを止めることなく、残り2試合も平常心で臨む。冷静さと熱い気持ちを併せ持つ若武者が、チームをアジアの頂点へとけん引する。

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