今永圧巻12K!6回0封 稲葉侍アジア王者へ王手
「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017、台湾2-8日本」(18日、東京ドーム)
予選リーグ最終戦が行われ、稲葉篤紀監督(45)率いる侍ジャパンが台湾に快勝して2連勝を飾り、1位で決勝に進出した。先発の今永昇太投手(24)=DeNA=は6回3安打無失点、12奪三振の圧巻の投球を披露。外崎修汰内野手(24)=西武=は先制ソロを含む3安打2打点と打線を引っ張った。19日の決勝は2位の韓国と対戦する。
絶対に負けられない一戦で左腕が真価を発揮した。6回を投げ3安打12奪三振。今永が初の大舞台で圧巻の奪三振ショーを披露した。
「三振は腕を振った結果。三振を積み重ねるごとにコースに制球できるようになり、調子がだんだん上がっていった」
初回からエンジン全開だった。2者連続三振で発進し、陽岱鋼は死球で出塁を許したが、続く4番・王柏融を空振り三振。15球中、13球が直球の真っ向勝負。これで左腕は勢いに乗った。
唯一のピンチは1-0の四回だ。内野安打と味方の失策で無死一、三塁。だが「抑えればみんなの信頼を勝ち取れるチャンスだと思って投げた」と絶体絶命の場面で3者連続三振。最後まで台湾打線に隙を見せなかった。
待望の国際舞台で躍動した。駒大4年時には大学日本代表に選出されたが、左肩を痛めて辞退。プロに入り、再び巡って来た日の丸を背負うチャンスで、存在をアピールした。
「初めてのユニホームで緊張していて、ふわふわした感覚があったが、その中で力を発揮できたことは納得しています」と大役を終え、胸をなで下ろした今永。アジアの頂点まであと1勝。ハマの左腕が作った流れのまま、侍ジャパンが歓喜の瞬間へと突っ走る。